ワークショップ「ルアンパバーン世界遺産保護及び管理のためのICT(情報通信技術)活用」 を開催

2012年3月6日,山口・高田研究室は世界遺産保存局(Department of World Heritage, DPL)と『Information and Communication Technology (ICT) for world heritage site preservation and management in LuangPrabang, Lao PDR』と題するワークショップを共催した.目的は3年間にわたる共同研究プロジェクトの成果の発表・共有し,今後の取組について議論することである.参加者はDPLの局長,副局長,山口しのぶ教授,高田潤一教授,DPLスタッフ,山口・高田研究室の学生の計16名である.

まず,現地ICTチームによって地理情報システム(Geographic Information System, GIS)が試験的導入された地区の調査結果が発表され,さらに世界遺産地域およびその周辺地区へGIS導入を拡大していることも報告された.また,地域住民および観光客のために設立されたICTセンターの訪問者数が増加している状況が報告された.最後に,ICTチームは東京工業大学のサポートが継続的な運営に貢献していると評価した.

ICTチームの発表の様子

その後,東京工業大学チームによってICTの応用に関する取組について発表された.技術と知識の継承を促進するために様々な情報を蓄積した知識管理システムの構築について発表された.スタッフの移動に対応し,プロジェクトで学んだ知識及び技術が持続的に継承されることが重要であることは明確であり,本知識管理システムの今後の活躍が期待されている.

今後の取組案として,VR(virtual reality)パノラマ手法による街並みのデジタルアーカイブ化および携帯電話による世界遺産意識の促進について発表された.VRパノラマとは天地を含む360°全方位を撮影した静止画であり,CG(computer graphics)に比べ安価で高い技術を必要としないためデジタルアーカイブの手法として提案された.一方,携帯電話の活用についてはバングラデシュやパキスタンなどの農村地域におけるモバイル学習や既存のケーススタディについてと,携帯電話アプリケーションの応用例を中心に実例説明された.これら二つの取組案について参加者は議論を行い,今後の具体的な共同作業案が話し合われた.

ワークショップ参加者

 

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