モンゴル国首都にて:教育分野における ICT*の利用に関する国際会議の開催

2011 年 9 月 13 日~14 日、モンゴル国の首都ウランバートルにて教育分野における ICT の利用に 関する国際会議”ICT in Education: Potential and Lessons Learnt”がモンゴル教育文化科 学省(Ministry of Education, Culture and Science)、UNESCO(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)、モンゴル教育大学(Mongolia State University of Education)及び東京工業大学によって共同開催された。本会議にはモンゴル、北朝鮮、ウズベキスタン、タジキスタンといったアジア全域にまたがる地域からICTと教 育に携わる出席者が集まり、また、それと共にアジア開発銀行(ADB)や世界銀行(World Bank)、JICA、文科省といった様々な国際的機関からも専門家が参加した。東京工業大学 からは副学長牟田博光、学術国際情報センター所属国際開発工学専攻教授山口しのぶ、同専攻教授高田潤一、及び山口高田研究室所属修士 1 年矢野晶太郎が出席した。

図1. 各国からの国際会議参加者

2011 年 9 月13-14日、モンゴル国の首都ウランバートルにて教育分野における ICT の利用に 関する国際会議”ICT in Education: Potential and Lessons Learnt”がモンゴル教育文化科 学省(Ministry of Education, Culture and Science)、UNESCO(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)、モンゴル教育大学(Mongolia State University of Education)及び東京工業大学によって共同開催された。本会議にはモンゴル、北朝鮮、ウズベキスタン、タジキスタンといったアジア全域にまたがる地域からICTと教 育に携わる出席者が集まり、また、それと共にアジア開発銀行(ADB)や世界銀行(World Bank)、JICA、文科省といった様々な国際的機関からも専門家が参加した。東京工業大学 からは副学長牟田博光、学術国際情報センター所属国際開発工学専攻教授山口しのぶ、同専攻教授高田潤一、及び山口高田研究室所属修士 1 年矢野晶太郎が出席した。

地理的な条件から首都と地方の教育格差が問題視されているモンゴル国においては、ICTは持続的に教育の質を高めるツールとして注目を集め、利用が活発に進められている。ICTの利用はモンゴル国のみならず、アジア全域に広がりを見せているが、その反面インフラ整備や人材の育成、教育マネジメントなど様々な面において、未だ多くの課題を抱えていることも事実である。

会議では、国際機関や各国からの出席者が近年のICT利用の現状と問題点について議論 を交わし、ICTを教育分野に利用する上で共通する課題及びICTを教育分野で有効に活用 するための以下のようなスキームを抽出した。

参加各国はICTを利用する上で異なる段階に位置しているが、言語、ICTを利用するリスク、また導入をする際のシステム設計など共通した課題や対策が必要であることが検討 の結果明らかとなった。また教育分野へのICT導入には人材の育成やICT導入へのビジョンの明確化が重要であることがわかった。そして、導入後もひとりよがりな開発にならないように、現地のニーズ分析、また異なる省庁や部署間での連携、また地域の枠組みを超 えた協力が必要である。

2日間の会議を経て、アジア地域におけるICT利用の実態を学ぶことが出来た。有意義な議論を活発に行い、上記のスキームを共有した後、国間の協力と持続的な会議の開催を願い、本会議は閉幕した。

 

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