研究室課外活動として新橋演舞場にて歌舞伎鑑賞

山口・高田研究室メンバーは山口先生の招待を受け、新橋演舞場で行われた「壽新春大歌舞伎」の演目の通し狂言「雙生隅田川 (ふたごすみだがわ)」を千秋楽にあたる1月27日 (金) に鑑賞しました。

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積樽にて山口・高田研究室一同集合写真 (2017年1月撮影)

新橋演舞場は、新作歌舞伎の一形式であるスーパー歌舞伎をはじめとする新しい歌舞伎を生みだした場所であり、二代目市川猿翁や九代目市川中車が襲名披露した歴史ある場所です。また、「壽新春大歌舞伎」では市川右近改め三代目市川右團次の襲名披露、並びに三代目市川右團次の子息、二代目市川右近の初舞台となったため、研究室メンバーは盛況だった会場の雰囲気や熱気に終始圧倒されました。 上演は合計で昼の部 (11:00-15:00)に行われ、メンバーは当日10:30に現地にて集合し鑑賞しました。

今回で23年ぶり4回目の上演となった「雙生隅田川」は、江戸時代の歌舞伎作者である近松門左衛門の作品であり、また、昭和51年10月に、三代目市川猿之助によって約250年ぶりに復活上演した演目です。演目は、「発端・序幕」、「二幕目」、「三幕目」、「大詰」の四幕構成で行われました。

演目のあらすじは、二代目市川右近が演じる吉田梅若丸が出奔してその母の班女御前が物狂いとなるまでが発端・序幕、吉田家の家来だった三代目市川右團次演じる猿島惣太が自責の念から切腹し七郎天狗となる二幕目、七郎天狗が過去にさらわれた梅若丸の弟・松若丸を悲しみに狂う班女御前のもとへ救い出して届け、3人で宙乗りしていく三幕目、そして大詰めは、本水の中で三代目市川右團次が演じる奴軍介が鯉と大立廻りを展開する鯉つかみという四幕構成でした。三人宙乗りや、早変わり、鯉つかみ、本水の中での大立ち回りなどスペクタクルにあふれた大作となっており、研究室メンバーは展開の早さについていくことに必死になりながらも、スーパー歌舞伎の壮大かつ鮮やかな演出に、感動しました。

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金屏風にて山口・高田研究室一同集合写真 (2017年1月撮影)

上演後は、新橋演舞場のすぐ傍に位置する歌舞伎座に移動し、歌舞伎稲荷神社にて研究室メンバーはそれぞれの健康や大願成就を祈願しました。

祈願後は、日本一高い地価を誇る銀座四丁目の交差点に位置する「Le Café Doutor (ル・カフェ・ドトール)」にて、歌舞伎の上演内容に関する議論が行われました。議論では、「印象的だったシーン」や「もし自分が演者なら演じたい役」などが話し合われました。印象的だったシーンでは鯉つかみのシーンが最も挙げられ、本水を使った大迫力な演出に感動したという意見が多く見受けられました。また、演じたい役では、その鯉つかみのシーンの中で、鯉の尾ひれを動かす黒子役をやりたいという大変ユニークな意見もあり、それぞれが興味深い時間を過ごすことができました。黒子役を選んだ理由としては、エンジニア色が強い東工大生の控えめな性格が反映されたのではないかという考察も見受けられ、おもしろい議論となりました。今回の課外活動について研究室メンバーの感想を以下に掲載します。

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課外活動を終えた山口・高田研究室一同集合写真 (2017年1月撮影)

「初めて歌舞伎を見ましたが、とても楽しかったです。」(研究員, Poong)
「歌舞伎鑑賞は貴重な経験となりました。歌舞伎役者たちの息の合った迫力のある演技や小道具を使った細かい演出、そして劇場全体を使ったダイナミックな舞台演出に終始驚かされました。」(M2, 大矢)
「今回の歌舞伎鑑賞で得た経験はかけがいのないものとなりました。鑑賞中は、日常会話で使われない言葉での会話の応酬に戸惑いながらも、事前の予習と五感を意識して鑑賞することで物語の展開に何とかついていくことができました。特に、梅若丸・松若丸を演じられた武田タケル君 (8歳) に関しては初舞台とは思えない堂々とした立ち回りで、感動しました。また鑑賞する機会がある時には、物語の事前予習だけでなく、出演者達の背景情報、また出演者同士の関係を把握した上で鑑賞すると、更に趣深さを感じることができると思いました。」(M2, 游)

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