モンゴルプロジェクトのパートナー県代表者が日本研修に参加

JICA草の根協力事業の一環として、12月15日から25日にかけて、日本での研修が実施されました。モンゴルから、地方政府教育文化局局長、メソドロジスト、中学校校長、中学校教員と現地プロジェクトコーディネーターの計11名が参加しました。研修は、日本の学校での効果的なICT活用の実践について学び、モンゴルでの教材開発、授業計画に適用することを目的に行なわれました。

研修では、都内の中学校、高校、東京都教職員研修センターを見学しました。また、文部科学省主催のスーパーグローバルハイスクール(SGH)及びワールドワイドラーニング事業(WWL)拠点校による全国高校生フォーラムの視察を行ないました。全国高校生フォーラムでは、全国のSGH、WWL指定校から集まった学生が、グループセッションやポスター発表を通じて、持続可能な開発のための国際的な課題について議論します。

研修に参加者したモンゴルの先生方は、視察した学校で、ICTを効果的に活用した授業の紹介や、授業計画や学習内容の設計などについての議論に活発に参加しました。例えば、東京工業大学付属科学技術高校では、機械工学の授業で遠隔操作ロボットを開発した学生の指導を受けながら、ロボットの操作を行なったり、大森第六中学では、学校長と、特色あるESDの授業設計と内容について議論をしました。白鴎高等学校では、特にオンライン上でクイズが作成できるKahoot!プログラムやオンライン上で質疑応答が即時で行なえるMentimeterプログラムといった教育ソフトウエアの利用に注目が集まりました。モンゴルの先生方も実際にKahoot!を使ったクイズに参加し、その使い方と機能を試しました。また、現在、日本で試行されている、生徒が自身のスマートフォンやタブレットを持参し、授業で活用する事を推進する政策BYOD(Bring Your Own Device)の重要性について積極的な議論が行なわれました。例えば、モンゴルの先生方は、日本の先生方に対して、デバイスを持っていない学生へのサポートや、生徒の適切なデバイスの利用法の管理などについて積極的に質問をしていました。

教員研修センターでは、花の特徴を観察する生物の実験についての研修を熱心に視察していました。モンゴルの先生方からは、虫眼鏡や校庭の花などの身の回りにあるものを効果的に使って観察を行なう方法が、モンゴルの教育に適用でき、大変ためになったと感想がありました。また、理論的な説明だけでなく、生徒の視点、行動の傾向を考慮し、生徒の関心を高めるための実践的なアプローチに重点がおかれていたことも参考になったと話していました。

 全国高校生フォーラムでは、モンゴルの先生方が、中高生の活発な議論を受け、“Think globally, Act locally“という考え方をモンゴルの教育にも持ち帰り、生徒たちが学んだ知識を用いて世界の課題に取り組む事を後押ししたいと話していました。また、ポスター発表をする中高生が、プロジェクトを通してそれぞれ異なるSDGsに取り組んでいたことを受け、SDGsのどの目標をとっても子どもたちの教育内容に関連付けられる事を学んだと話していました。

充実した研修に併せて、モンゴルの先生方は東京の文化も体験しました。浅草の浅草寺、東京タワーを、渋谷、銀座などを訪れ、ご家族にも東京での体験を共有できると喜ばれていました。

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