Jerome(博士1年)がインペリアルカレッジロンドンとの博士後期課程学生交流プログラムに参加しました

6月10日から14日にかけて東京工業大学と英国インペリアルカレッジロンドン(以下、インペリアルカレッジ)の博士課程学生を対象とした第二回、年次共同ワークショップが東ロンドンのストラットフォード・リーバレーにある開催されました。山口・高田研究室からはジェロームが本プログラムに参加しました。このプログラムは、国連が提言する持続可能な発展に向けた17の目標のうちの1つをテーマとし、前年度は”貧困をなくそう”というテーマのもと、また本年度は“気候変動に具体的な対策を”がテーマでした。

5日間のワークショップは、2012年ロンドン五輪にて使用された競輪場内で開催されました。本ワークショップはオリンピックの遺産を活用し、競争的な環境で、テーマに即する実用的な解決策を提案することで学生のリーダーシップとコラボレーションスキルと磨くことを目標としています。会員である東工大の金子教授、猪原教授、小泉教授、インペリアルカレッジのPaul教授、Helal教授、Caroline教授のもと両大学から同数の代表学生が選出され計40名が本プログラムに参加しました。

学生は5つの異なるチームに分かれたのち、はじめの二日間は主に学術的知識の交換及びチームワーク醸成のための活動で構成されるプログラムに取り組みました。インペリアルカレッジの様々な講演者からテーマに関する基調講演が行われた。ジェロームはとりわけ国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に所属するシニアサイエンティストであるJoanna Portugal Pereira教授によるIPCCの最新の評価レポートに山口・高田研究室が専門とする持続可能な開発の分野に強い関係性を見出しました。

三日目には、世界で最も持続可能な建築物とされる博物館“ザ・クリスタル”や参加学生が研究者、大学そして地域社会とのかかわりについて講義を受けたインペリアルカレッジのホワイトシティキャンパス、そしてロイヤル・アルバート・ホールやヴィィクトリア・アンド・アルバート美術館など象徴的な文化施設に囲まれたインペリアルカレッジホワイトシティキャンパスなどの様々な教育機関を訪れました。

最初の数日間の学生間の共同作業は、最終日のメインイベント“気候変動対策に準拠した解決策を提案するための各グループからの促進プロジェクト”に役立つように設計されました。 ジェロームのバックグラウンドである災害リスク軽減に関する知見は、彼のグループの提案“災害時のリソースデータベースと管理アプリケーション”に非常に役立ちました。 この提案した「Action Mapper」と呼ばれるクロスプラットフォームアプリケーションは、特定の災害の間に個々のユーザーが特に必要とされる商品またはサービスを寄付することを可能にすることによって人々の災害援助への参加を奨励するように設計されます。

この博士後期課程学生交流プログラムを通してJeromeは本質的に複雑である国際的な課題に取り組む上での核心は協調的アプローチとパートナーシップの強化にあると学びました。

ワークショップ参加者の集合写真
ジェロームのグループメンバーとの写真
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