ホブド県で実施されたパイロットオンライン教員研修に参加

JICA草の根技術協力事業の一環として、6月14日から18日の5日間、モンゴルのホブド県にて教員研修が実施されました。新型コロナウイルス感染拡大状況下にて、本研修は、モンゴルプロジェクトとして初の完全オンラインでの教員研修活動となりました。山口・高田研究室からは、山口教授、高田教授、平井研究員がオンラインで参加しました。

本研修は、数学、化学、デザインと技術、歴史と社会、地理、物理の6教科を対象とし、各教科の担当チームが作成したデジタル教員研修教材、教員ガイドライン、モンゴル国立教育大学の(MNUE)専門家チームが作成した教員ガイドラインの内容や活用方法を改善する事を目的として行なわれました。また、パイロット研修として、オンラインでの研修活動を評価し、研修の知見を他の4パートナー県での研修に活かすことも目的としました。

デジタル研修教材を作成した教員チームの代表者6名が研修講師となり、ホブド県の教員50名、ホブド県と近隣4県のメソドロジスト20名、他4パートナー県の8名が研修に参加しました。

研修の前半、1日目の午後から4日目の午前は、デジタル研修教材を改善する研修を行ないました。6教科の教員チームがデジタル教員研修教材を紹介し、開発の過程、教授法、使われるICTの説明を行ないました。その後、オンライン会議ツールのブレークアウトルーム機能を活用し、教科毎のグループで、教材の改善点、活用方法を議論しました。グループワークにはMNUEの専門家も参加し、議論をモニタリングしました。

再度、参加者全員で集まり、グループワークの結果の共有をしました。さらに、MNUEの専門家、山口教授、高田教授からの講評が行われました。研修の最後には、教材の内容や技術面についての15項目の評価表を用いた、定量的な評価も行ないました。デジタル研修教材の開発を始めてから2年間の試行錯誤と工夫の成果があり、2019年の研修時から、研修教材の質が大きく向上した事は、講評からも教員の評価からも明らかでした。

研修の後半、4日目の午後から、5日目の午前中にかけては、教員ガイドラインを改善する研修を行ないました。始めに、教員はグループに別れ、MNUEの専門家チームが作成した、教授法、ICTの教育利用を紹介するガイドラインの読み合わせを行ないました。次に、各教科チームが作成したデジタル研修教材の利用と開発に関するガイドラインの読み合わせを行ない、改善点について議論をしました。

デジタル研修教材とガイドラインの研修に併せて、対話型研修教材の研修も行なわれました。研修は平井研究員が開発したeラーニング教材を活用し、研修中は、山口・高田研究室の卒業生で、現在国連大学で博士課程に所属しているOyunさんと、平井研究員が、教員の対話型研修教材の作成の支援を行ないました。参加者の9割近くが研修の期間中に、対話型研修教材を作成するためのソフトウエアのダウンロードと設定、教材の開発を達成する事ができました。

5日間の研修を終えて、参加者からは、初めは懐疑的だったオンラインでの教員研修も、実際には十分有意義な経験を得ることができた、地方の学校にいながら、ウランバートルや日本から研修教材に対する助言が得られたことはとても貴重であった、との意見が得られました。

パイロット研修の実施方法や、教員の意見を参考に、他4県での教員研修を実施します。

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