モンゴルチームがプロジェクト運営委員会に参加
2021年8月20日にモンゴル国立教育大学会議室にて、モンゴルプロジェクト運営委員会が行なわれました。モンゴル側からは、Jadambaa教授、Tsedevsuren教授、Bat -Erdene教授、Sukhbaatar教授、Orgilmaa氏が参加し、東京工業大学からは、山口教授、高田教授、平井が参加しました。

ホブド県で6月に行なわれたオンラインパイロット研修の結果報告が、運営委員会の主な議題でした。まず、Tsedevsuren教授が、研修の概要を話し、続いてOrgilmaa氏が、研修の内容とデジタル研修教材の評価結果の報告を行ないました。Orgilmaa氏は、ホブド県の教員が開発したデジタル研修教材の内容と、その改善方法について、他の参加教員や専門家チームから得られたフィードバックについて説明しました。また、デジタル研修教材の評価結果は、2019年の評価結果と比較する形で紹介され、どの教科のチームについても教材の質が大きく改善していることがよくわかりました。
ホブド県の研修について、山口教授は、ホブド県のECDメソドロジストの周到な準備と調整に対する感謝を述べました。また、初のオンラインでの研修にもかかわらず、オンライン会議ツールの機能を活用して、活発な議論が行なわれていたことを、特に重要な成果であると報告しました。
この報告を受け、運営委員会では、2021年の活動計画について議論をしました。その結果、残りの4県での地域別研修についてもオンラインで行なうことで合意が得られました。ホブド県でのオンライン研修の成功と、新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮しての決断でした。
その後、平井が、東工大チームと卒業生のOyunさんが準備、実行した対話型学習教材の研修の活動報告を行ないました。研修を通して、参加者は43問の対話型問題を作成し、発表しました。これは2019年に行なわれた研修で作成された数よりも多く、大きな成果が得られたことを示しています。さらに、研修活動の評価を調べるために行なった調査の結果も報告しました。調査結果から、研修の参加者が、特に、参加者同士助け合って研修に取り組んだことが良かったと感じていたことがわかりました。Bat-erdene教授、Sukhbaatar教授、高田教授からは今後の研究への助言がありました。
運営委員会の議論をもとに、オンラインでの地域別教員研修が9月の後半より実施されます。