モンゴル

地理および基本情報

モンゴルは東アジアに位置にし、周囲をロシアと中国に囲まれた内陸国である。国土は約160万km²、人口は約300万人、人口密度は世界で一番小さく、1.9人/1km²である[1]。日本の約4倍の広さがある国土には、森林、天然鉱物など、天然資源が豊富に存在する。モンゴルは21の州(aimag)と首都のウランバートル市から成り、aimagは村(soum)に、ウランバートル市は9つの地区に分けられる。Soumより小さな行政区分としてbagsと呼ばれる区分も使われる。全人口の約45%が首都のウランバートルに住んでいる。

 

1990年前半、ソ連の解体に伴い、モンゴルは計画経済から市場経済へと移行した。70年に及ぶソ連の統治から独立し、モンゴル国内では民主化が進められた。人間開発報告書(2016)によれば、モンゴルの人間開発指数(HDI)は1990年の0.58から2015年には0.74に増加し、全186ヶ国中92位、人間開発高位グループに位置している[1]。特に、貧困の削減、教育の改善、男女不平等の是正において著しい発展を見せている。

人が散在するモンゴルの地方の風景

文化的特徴

広大な草原地帯が広がるモンゴルでは、古くから遊牧民が生活をしている。現在も国民の約30%が遊牧生活、半遊牧生活を送っている。この遊牧生活がモンゴルの特徴的な文化を育んできた。モンゴルの文化の重要な特徴の1つは、競争・オリンピック・トーナメントへの熱意である。起源はモンゴル帝国にまでさかのぼる。現代においても学校管理者や地方レベルの教育メソドロジストが学生、保護者、学校運営者に対し、教育活動参加のモチベーションを高める方法として競争の要素を積極的に取り入れるなど、この文化的特徴がみられる。私たちの研究室では、こうした現地の文化を尊重し、現地の人々と密にコミュニケーションをとることで、状況に適した方法を常に考えながらプロジェクトを進めている。

モンゴルの乗馬

最新ニュース

山口高田研究室は、2004年以降モンゴルで様々なプロジェクト活動に携わってきた。これまで毎年教員研修の実施とモニタリングのためにモンゴルを訪れてる。教員研修の機会を通し、考案した情報技術の教育での活用方法を提案し、モンゴル基礎教育の発展の一役を担っている。

最新の活動に関する投稿は以下の写真をクリックして下さい。

 

Reference

[1] UNDP. (2016). Mongolia Human Development Report 2016: Building a Better Tomorrow: Including Youth in the Development of Mongolia. Retrieved from http://hdr.undp.org/en/content/mongolia-human-development-report-2016-building-better-tomorrow-including-youth-development

Print Friendly, PDF & Email